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第13回 「頑張れ高知県!
『工業力ビリからの脱皮を目指せ!!』」
経済産業省がまとめた「2001年の工業統計速報」によると、各都道府県の工業力を示す製造品出荷額は、対前年比約4、2%減の約277兆
円だった。
ITバブル崩壊等により、3年ぶりの増加となった昨年から再び減少に転じた。
都道府県別に見ると、増加は6県だけで、41都道府県で減少している。
対前年比で最も増加したのは7、2%増の長崎県。
その他石川県、沖縄県、山口県、福岡県、愛知県で増加している。
減少幅が最も大きかったのは13、2%減の島根県。二ケタ増だった前年の反動が大きく影響している。
秋田県、京都府、山梨県等の減少率が大きい府県はいずれも電気機械器具の構成比が高く、まさにIT不況が直撃した格好である。
工業力トップは愛知県で20年連続。
20年連続とは何と素晴らしい!
ビリは残念ながら我が高知県。
2年連続でビリである。沖縄県に昨年抜かれてから今年もビリなのだ。
前述したように沖縄県は増加傾向にあるので、来年もビリになる可能性が高い。
ビリから3番目が島根県で1兆円を超えているが、高知県は5300億円でビリなのだ。
情け無いかな、ビリから3番目の島根県の何と半分位しかないビリなのだ。
ビリだから順番はこれ以上落ちようがないのだが、金額ベースでは今後益々格差が広がる傾向にあり、全国で抜群のビリになりつつある。
これは何に原因があるのだろう?
行政等が一生懸命に努力しているとしたら、何かが間違っているのは間違いのない事実だろう。
それでは何が間違っているのか?
それは努力の仕方が間違っている可能性が高い。
行政や県民等は本当に真摯に考える必要がある。
只、工業力が上がったからと言って、それが高知県民の幸せ向上に繋がるとは限らない。
工業力は向上したが、公害も増えたでは困る。
それにしても、ビリから2番目の沖縄県に抜かれて、今後も益々その格差が広まる傾向にあるのは、高知県に住んでいる私共としては、誠に残念の一言だ。
ただ、負け惜しみを言えば、世界の工業力は今後中国へと移る。
だから、今更この工業力に固執する必要はないのかも知れない。
本当に高知県の将来を考えれば、高付加価値の頭脳産業の分野(特許権等の知的財産の分野)等にこそ、今後においてその能力向上を目指すべきなのかも知れない。
嫌、高知県が先進他府県に勝って行くには、これしかないのかも知れない。
但し、それには、必ずやその為の戦略を要するのだが?・・・。
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