|
|
|
|
第48回 「ご意見・ご質問箱」
|
社長は「裸の王様」とは?
(埼玉県 62歳男性)
社長は「裸の王様になりやすい?」ということをよく聞きますが、このことについて具体的に教えてください。
|
|
|
|
「社長だけが知らない」事がありませんか?
社長に限らず、何らかの長は、誰しもが「裸の王様」になりやすいのです。
某社でいじめがありました。
但し、このいじめを知らなかったのは、何と社長だけだったのです。
人生の裏表も十分に承知している経験豊富なこの社長だけが、何とこのいじめを知らなかったのです。
これは、知らない社長が特に駄目だったのではありません。
社長は、いじめをしたA社員に聞きました。
「私には、このいじめが何故分からなかったのか?」
いじめをしたA社員は、次のように申します。
「社長には、このいじめが分かるはずがありません。だって、私は社長にだけには絶対に分からないように、いじめましたので・・・。」ということです。
いじめる前に、(必ず)社長が居らないことを、先ず確認してからいじめたらしいのです。
つまり、このA社員は、社長にだけは絶対に感づかれないようにして、いじめたのです。
社長に分かれば自分が損になります。
だから社長にだけは分からないようにしたのです。
これが大きな問題なのは、これらの(社長等の)裸の王様になりやすい人が、人事の決定権等を持っていると言うことです。
言い方を変えれば、人事の決定権を持っているからこそ、裸の王様になりやすいのです。
こんな裸の王様が、もしも人事をしたらどうなるでしょうか?
答えは、至極簡単です。
それは100%間違った人事をすることになります。
頭の良い人生経験の豊富な社長等が、人事を間違うのです。
仕事が出来ない要領だけの社員等を、部課長に昇格させたり・・・等々といった間違った人事が行われるのです。
これではたまったものではありません。
これでは会社が駄目になります。
このような間違った人事は、絶対になくさなければなりません。
これをなくすには、どのようにすればよいのでしょうか?
それは、先ず、このような社長等は、「自分は仕事上、裸の王様になりやすいと言うことを、常に認識しておくこと」が必要なのです。
但し、常に認識しようとしていても、これらの社長等も人間です。
時々このことを忘れる・・・のです。
その時には、また間違った人事をすることになります。
企業経営者が間違った人事をすれば、その企業は、いずれは衰退・倒産ということになりかねません。
これでは大変です。
社長等の上に立つ人は、常にこのことを認識して仕事をしてください。
少なくとも、自分だけは大丈夫だとは、絶対に思わないようにしてください。
|
|
|
|