ご意見・ご質問箱


 
 
  
   第35回 「ご意見・ご質問箱」

弁理士に依頼するか、どうかについて
               (島根県 20才・男性)

  私は、現在大学生ですが、本HPの経営講座のバックナンバー(
※1)にある、「ビジネスモデル特許」の項を見て、思いついたビジネスモデル特許案がございます。

  そこでお伺いしたいのですが、自分で特許出願書(正しくは特許明細書です)を書こうか、又は、弁理士さんに依頼しようかと迷っています。

  適切なご教示をお願いいたします。


※1  第18回〜第25回経営講座 第3章 2.の(2)
     「ビジネスモデル特許」を制するものが
                 今後のIT革命を制する
     (平成14年3月〜平成14年10月)
         第18回 経営講座へ


 
弁理士さんに依頼した方がよいでしょう。

  結論から申します。
  私は弁理士さんに依頼した方がよいと思います。
  それは次の理由によるものです。

【その理由】

  私が聞いたところによりますと、特許の出願は、例えどんな出願であっても、一般的には、一旦、審査官によってその殆どが拒絶されるそうです。

  その時には、補正書
(その拒絶された理由に基づいて、その出願が特許になりやすくする為の請求項の直しです。)や意見書(その拒絶の理由に対する出願人の意見を書いたもので、当然に特許になりやすくする為に書いたものです。)を提出しなければなりません。
  全く経験がない方に、これらの書類を作成することは大変難しいことだと思います。
  又、例えこれらを書けたとしても、それが特許になりやすくする為になったかどうかは、非常に難しいことです。

  出願書を作成することは誰でもできます。

  しかしながら、折角出願するのであれば、できるだけ特許になった方がよいと思います。
  出願を練習でするなら別ですが、特許を取得したいのならば、弁理士さんに依頼すべきでしょう!!
  餅は餅屋です。

  これらのことを何回か経験されて、十分に理解されている方なら、ご自分で出願書を作成されてもよいと思います。

  尚、特許明細書の書き方等の内容が同じだとした場合において、弁理士さんを通さなかった場合と通した場合とで、特許のなり易さに差がある訳ではありませんので、念のために申し添えておきます。

  以上です。参考にして下さい。