ご意見・ご質問箱


 
 
  
 第14回 「ご意見・ご質問箱」

「おいしい」のに売れないのはなぜ?
(宮城県 46歳・男性)
 
  私はかまぼこ製造会社の専務をしております。
  当社のかまぼこは素材を厳選し、良いものしか使っておりません。
  ですから、味も、社長はもちろん従業員も皆、おいしいと自負しています。
  ところが、業績は年々落ち込んでいます。
  立地条件が悪いのか、その原因もつかめません。
  いったいどうしたら良いでしょうか?
  
  
 
 
「消費者の意見を取り入れた商品作りを」
(龍馬社長大学学長、奴田原惇郎)

   ご質問ありがとうございました。
  まず、あなたの考え方は、根本的に間違っています。
  かまぼこを「おいしい」と判断するのは誰でしょう?   消費者です。
  いくら社長がおいしいと言っても、消費者の方がおいしいと思わなければ買いません。
  当たり前のことです。
  従業員の方もおいしいと言っているとのことですが、
正直な感想を述べられているか疑問です。
  本当においしければ、売れるはずだからです。
  利害関係のある従業員に試食させて、おいしいと
言わせていては意味がありません。
  正直な意見を取り入れようと思うなら、広く一般の方を対象にモニターを募集すればいいでしょう。
  そのモニターもはっきり批判できる人になってもらう
事です。
  そしてその方々の厳しい意見を真剣に受け止め、
商品作りに反映させなければいけません。
  この事は、かまぼこだけではありません。
  お菓子等も含め、すべての食べ物に共通して言えることです。
  こうして、消費者に受けいられる味になれば、たとえ立地条件が悪くても、売上は伸びることでしょう。